気を紛らわすかのように私は壁に掛かっている時計をチラッと見ると
23時58分……
「えっ!?っていうか、よく電話繋がったよね?」
年を越そうと日付の変わるこの時間。
通話規制されているはずじゃ……
『うん、俺もびっくりした』
拓真は笑って
『でも繋がってよかったよ。だって……』
TVからは歌手の人が会場にいるお客さん達とカウントダウンをはじめている声が聞こえてくる。
そして、TVから
“ごぉー、よーん、さーん、にぃー……”
声が聞こえ、そして、バーンと空気砲の音が聞こえたのと同時に
『はるか、明けましておめでとう』
「あっ、明けましておめでとう」
『やった!一番に言えた!』
拓真のすごく嬉しそうな声が電話越しに聞こえる。
23時58分……
「えっ!?っていうか、よく電話繋がったよね?」
年を越そうと日付の変わるこの時間。
通話規制されているはずじゃ……
『うん、俺もびっくりした』
拓真は笑って
『でも繋がってよかったよ。だって……』
TVからは歌手の人が会場にいるお客さん達とカウントダウンをはじめている声が聞こえてくる。
そして、TVから
“ごぉー、よーん、さーん、にぃー……”
声が聞こえ、そして、バーンと空気砲の音が聞こえたのと同時に
『はるか、明けましておめでとう』
「あっ、明けましておめでとう」
『やった!一番に言えた!』
拓真のすごく嬉しそうな声が電話越しに聞こえる。