家庭科室の甘い味

すると、茜はサッカー部の部長に話し掛けていた。


茜の好きな人、部長だったんだ。


それにしても、茜、楽しそう。


私も拓真と話してる時、あんな感じなのかな?


私がボーッとしていたら


「天羽?」


いつの間にか、隣には雨宮くんが。


「あっ、お疲れ様」


「座っていい?」


雨宮くんは、いつもの笑顔を見せる。


「えっ?あっ、うん。どうぞ……」


私は、拓真の分を分けてから座る。


「それ……」


「えっ?」


雨宮くんは分けたパンを指し


「それ、拓真の分?」


「あぁ、うん。昨日かなり拗ねられちゃったからね」


ははっ、と笑いながら答えると


「拓真と付き合ってるの?」


雨宮くんが真剣な顔をして聞いてきた。