家庭科室の甘い味

「なぁ、茜ちゃん。クリスマスなんだけど……」


長谷部先輩は私の頭を撫でながら、言いにくそうに話し出す。


「24日も25日も朝から夕方まで、予備校があるんだ」


あぁ、やっぱり。


クリスマスを一緒に過ごすのは無理だろうと思っていたけど。


でも、


終わってからでいいから。


少しでもいいから。


会いたい……


「24日の夜、うちの親、二人とも仕事で家にいないんだ」


長谷部先輩は少し間を空け


「茜ちゃんが大丈夫なら……、泊まりに来ない?」


……っ!?


私はガバッと長谷部先輩から離れ


「と、泊まり!?」


私はすごく驚いて、長谷部先輩の顔を見る。