「真生…?」 美嘉の顔を見ながらぼーっとしてた俺は名前を呼ばれてハッとした。 「あ…。何…?」 「何って…。ぼーっとしてたから」 「ああ…。ごめん…」 「別に誤る事じゃないけど…」 美嘉は軽く笑った。 「…いつものマフラーどうしたわけ?」 美嘉がいつも登下校の時は身につけているマフラーが今は無かった。 「…あ。」 美嘉はマフラーが無いことに今頃気付いたようだった。