甘々王子の秘密




「…はぁ、喧嘩かよ…。美嘉も口は達者だからなぁ…」



後ろから彰の声がした。




「だって真生が、馬鹿って言うから!」




「はいはい…。ほら、鞄取ってきてやったから帰れよ。」




「…え?なんで帰らなきゃいけないの?」




「いいから帰れよ。合コンもそろそろ終わるだろうし…」





あたしは彰に店内から外へと出された。




「最後まで残っとこうと思ったのに…」




あたしはふてくされながらも近くにあった石を軽く蹴った。





店内で真生と彰がどんな話をしているのか何も知らずに…