「何だよ。高木…、王子気取りかよ?お前には関係ねぇだろ?」 翔が真生に嫌味を言ってきた。 ――グイッ そんな翔の嫌味も聞こえなかったかのように真生はあたしを引き寄せた。 「悪いけど美嘉は俺のだから。」 「…は?!どういう意味だよ!!」 「そんなの事も理解できないわけ?やっぱ馬鹿なんだな」 真生はあたしの手を握ると歩き出した。