二人に気付かれないように、うまく教室を出てきたはずなのに… あたしが図書室にいると真生がどうして分かったのか…。 そこだけが疑問に思った 息を潜めながらあたしは机の下に身を隠していた。 どんどん近づいてくる足音に目をギュッと瞑った。 見つかったら何されるか分かんない… 見つかりませんように――っ! …だけど現実はやっぱりそう甘くはなかった。