甘々王子の秘密




ぬいぐるみを抱き締めたまま歩いた。




「なぁ、次どこ行きたい?」



「んー…、あたしは別にどこ…」







――え?







あたしは出入り口付近にいる一人の男の人に目をうばわれていた。



うそ…
見間違いじゃないよね…?





あたしはいつの間にかその人に向かって走り出していた。