「た、た、た、た…」 「た?…狸が出たとか?」 狸ってこんな時期にいたっけ? 「ちっがーう!!」 「え?違うの…?」 “た”ばっかり言うから狸の話しかと思った。 「高木くん!!」 は?…も、もしかして千夏に泊まった事バレたとか?! いや、でもそのことはあたしと真生と執事さんしか知らないよね よし。ここは冷静に…、冷静に話を聞き出そう。 「高木がどうしたの?」