「お前のせいで…お前のせいで!!!お前のせいで優衣は!!!!」
優衣のお父さんが俺に対して怒鳴った。

「結衣を返して!!!!」
今度は優衣のお母さんが怒鳴った。

「なんでお前なんかの為に優衣が死なないといけなかったんだ!!!」
俺は何も言えなかった。
だって、優衣の両親の言っている事が本当だったから。


俺は優衣を死なせてしまった。それは事実でこれから先も
一生変わることのない事実。


あまりにも残酷な事実。


「お前と付き合ってから優衣は変わったんだ!!!私に対しては反発ばかり!!」
「お父さん。それは違います!優衣は…優衣は――――」
ボコッ!!!

俺はお父さんに殴られた。
そこに丁度、優衣のお姉ちゃんの葵さんが帰ってきた。
優衣と優衣のお姉ちゃんは年が離れていて、
優衣が生きていれば優衣が今日で18歳。
高校最後の年だった。
優衣のお姉ちゃんは10歳年上。