二月十一日。 四男悟の誕生日。 某大型トイ・スーパーで彼の誕生日プレゼントを購入した。 ビニール製の大型のキッズハウス。 直哉が汗だくで空気を送り込むこと二時間。 「ママ!!出来たよ!」 呼ばれて六畳和室へとキッチンから移動する。 「うわ!!何じゃこりゃ!!」 部屋に入った瞬間、思わず叫んで固まった。 赤い『カーズ』の巨大ハウスが目の前の視界に飛び込む。 六畳間がほぼそれで埋まっていた。