「待てよ」 低くてハスキーな声。 あたしの、大好きな声で呼び止められる。 それでもあたしは無視。 「!?」 あたしの手首は飛鳥によって捕まれてしまった。 「何だよ、昨日のメール」 「何って…。 今日から1人で行くって言ったじゃん」 「ちげぇよ」 「何が」 「好きなやつに誤解されるとか…意味分かんねぇんだけど」 意味分かんない?? 意味分かんないのは…こっちんなんだけど。 好きでもない子を抱き締めて。 あの子が好きなのかもしれないけど…。 「……意味分かんないのは、飛鳥だよ」