「…ぅくっ…」
ポタリポタリ、と落ちる雫。
それは、あたしの涙だった。
「……帰ろう」
自分の教室に戻り、宿題を提出せずに帰ろうと帰り支度をした。
出演なんてもうどうでもいい。
そう思って、鞄を持って扉に手をかけた時――――、
「っよ、宿題終わったか??」
勢いよくガラリ、と扉を開けて入ってきたのは―――武井。
その意地悪そうな笑顔を見て、あたしは目を見開き、次の瞬間には涙で視界が歪んだ。
「…たっ……けい…!!
わああんっ………!!」
プツリ、と何かが切れたんだと思う。
あたしは武井に抱きつき、思いっきり泣いた。
武井は驚いた顔をしたけれど、すぐにあたしを抱き締めた。

