一瞬、言葉の意味が理解出来なくてその場にいた全員の動きが固まる。
でも廊下に響いた声が耳の中を伝って、徐々に頭が理解を始める。
どうやら小春ちゃんも同じだったみたいで、驚いて目を見開いたあと甲高い声を出した。
「きゃー!佐奈ちゃんも合格したんだね!!良かった、本当に良かった!!おめでとう!」
「小春ちゃんこそおめでとう!!良かった!!二人揃って合格だね!」
自然と手を取り合って喜んだ。
笑顔と嬉しい笑い声が止まらない。
きゃっきゃっと騒ぐ喜びの輪に明日美と流歌も混ざった。
「おめでとー!二人とも合格で良かった!!」
「すごいね二人とも!あの東條学園に行けるんだよ!」
「明日美、流歌……。ありがとう!自分が本当にあの学園に合格したなんて信じられない」
合格という言葉はもうしっかりと頭の中にこびりついている。
だけど東條学園に通っている自分はまだ全然想像がつかなくて、現実のことなのにふわふわと漂っているような気分だ。
だけど、みんなへの感謝の気持ちはちゃんとあたしの中で実感出来る。
だから、明日美と流歌の顔を交互に見ながらはっきりと言った。
「いつも二人が応援してくれたから頑張れたんだよ。本当にありがとう」
「佐奈……」
流歌は瞳を潤しながら、ぎゅっとあたしに抱きついてきた。
その姿を優しい瞳で見守ったあとに明日美も抱きついてきて、あたしの目尻にも涙が浮かぶ。
最終的には小春ちゃんも混ざって喜びを分かち合った。



