光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「大丈夫だよ、二人とも!今までに練習してこなかったぶん、今はめいっぱい練習したい気分だから」


「……そう?」


「でも、たまには息抜きして遊ぼうね!」


「うん、もっちろん!」



笑顔を見せても二人は少し不安げにあたしを見ていたけど、何も言わせないように空元気で誤魔化した。



……だって、もう嘘はなかったことに出来ない。



だったら今は、がむしゃらにピアノを弾くことしか出来なかった。






――…♪~……




今日も埃とカビが入り交じったような湿った匂いがする旧音楽室で、ピアノの音が抜けるように響く。



微かに聞こえてくる様々な楽器の音は、吹奏楽部がパート練習をしているものだろう。



グラウンドで部活をする人達の元気で勢いのあるかけ声も、この部屋にはよく聞こえてくる。



防音設備が新しい音楽室より劣っているこの部屋には、あたしが練習する以外の音が混ざり合う。



この部屋にいるのはあたし一人なのに、まるで大勢の人がいるみたいに賑やかなのがなんだか面白かった。