光を背負う、僕ら。―第2楽章―




ただ、泣いて泣きまくった。



お母さんに不思議に思われないように、声を漏らさないようにして。



どこにもぶつけることが出来ない自分への怒りを、布団を握りしめて必死に堪える。




秘密と嘘で作り上げていく夢への道は、脆く悲しいものだと知った夜だった――。




◇◆◇◆◇




「佐奈、今日も練習してくの?」


「あ…うん。そのつもり」




練習を始めたあの日から、かれこれ一週間が経った。



練習のことを伝えてある明日美と流歌に今日も一緒に下校出来ないことを告げると、少し寂しさを堪えるように笑った。




「ごめんね?一緒に帰れなくて」


「ううん、いいの!佐奈は頑張ってるんだから、あたし達のことは気にしなくて大丈夫!」


「その通りだよ!…ただ、無理はあんまりしたらダメだよ?最近の佐奈、なんか自分を追い詰めてるみたいだから…」



戸惑いがちにそう言った流歌の言葉に、張りつめていたものが切れそうになる。



でもすぐに笑顔を作った。