光を背負う、僕ら。―第2楽章―




……まさか、小春ちゃんの方から誘ってくるなんてねぇ。



小春ちゃんの背中を見送ってから二階へ続く階段を上る途中、緊張はまだ解れていなかったけど頭だけは意外と冷静だった。



小春ちゃんの家に来ることになったのは予想外のことだったけど、ちゃんとお互い向き合って話すためにはこれが一番良かったのかもしれない。



階段を上ってすぐの一番手前のドアにはひらがなで“こはる”と書かれたポップなプレートがかかっていて、小春ちゃんの部屋はすぐに分かった。




「おじゃましまーす……」




一応声をかけながらドアを開いて中に入る。



視界に入った室内には、小春ちゃんらしい爽やかな可愛さがあった。



ミントグリーンのカーテンが締まっているものの部屋には光が入り込んでいて、明るい雰囲気がこれまた小春ちゃんらしい。



座っていようかどうしようかと迷っていると、ちょうど小春ちゃんがお盆にマグカップとお皿を載せてやって来た。




「座ってくれて良かったのにー。さぁ、座って座って」


「……ありがとう」




小春ちゃんはテキパキと折り畳み式の小テーブルを出して、その上にココアが入ったマグカップとビスケットが綺麗に並べられたお皿を置いてくれる。



水玉模様の可愛いクッションを借りて、あたしは腰を下ろした。