光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「ちょっと佐奈!敵の本拠地に乗り込むとか何考えてんの!?」




あっという間に訪れた放課後。



昇降口で小春ちゃんの家に行くことを二人に伝えたら、驚くというよりも怒られた。



昨日あんなことがあったばかりだし何となくは予想していた反応だけど、明日美の金切り声が耳に響いて痛い。



おまけに下校する生徒でごった返している昇降口にいるものだから、周りの人からも注目を浴びてしまう。




「……明日美、声が大きいよ。それに敵呼ばわりするなんて大袈裟だよ」


「いや!でもさ!また何かされそうになったらどうするの!?」


「はいはい。言いたいことは分かったから落ち着いてー」




明日美の迫力に押されて戸惑っているあたしに、流歌が助け船を出してくれる。



そして明日美の肩に手を置いて宥めながら、あたしに尋ねてきた。




「小春ちゃんと話すって決めたんでしょう?」


「うん」


「だったら行っておいで。明日美の言ってることは気にしなくていいから」




流歌はあたしを止めにかかる明日美の肩を掴んで逃がさないようにしながら、そう言ってくれた。



あたしはそれに力強く頷いて、不服そうにしている明日美に向き合う。