光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「小春、ちゃん……」




背後に立っていたのは、さっきまで輪の中心にいた小春ちゃんだった。



いつの間にか抜け出していたらしく、あたしの後ろで遠慮がちに立っている。




「あの……佐奈ちゃん。良かったら今日の放課後、あたしの家に来ない?」


「えっ…」


「ちょっと、佐奈ちゃんと話したいことがあるの」




小春ちゃんの声は穏やかだったけど、真剣な目があたしを見ていてドキッとした。



話したいこと、なんて。

聞く前から分かってしまった。



でも今は周りに人がいるし、そんなことは口に出来ない。



動揺しているのを悟られないように、無理矢理口角を上げて笑ってみせる。




「……うん、いいよ。あたしも小春ちゃんに話しておきたいことがあるから」




小春ちゃんはあたしの返事に拍子抜けしたみたいに目を丸くする。



だけどすぐに、あたしと同じように口角を上げて笑った。




「それならちょうど良かった。……じゃあ、また放課後にね?」




目だけが真剣なままの小春ちゃんは、そう言うと教室を出ていってしまう。



そんな小春ちゃんの背中が、なんだか強く見えた。