光を背負う、僕ら。―第2楽章―




緩んでしまった表情を見られないように、窓の外に視線を移す。



そこでようやく頭が冷静さを取り戻して、あたしは重大なことを思い出した。



結局、あの『ごめん』ってどういう意味だったんだろう……。



おととい公園であたしを抱き締めてきた伸一は、何度も『ごめん』と呟いていた。



その言葉の意味も、抱き締められた理由も、思えば何一つ解決していない。



それこそ直接伸一に聞いて確かめたい気もするけれど、さすがに聞く勇気が出ない。



そもそも小春ちゃんにだって声をかけられていないのに、伸一に声をかけることなんて……。




「――佐奈ちゃん」


「はっ、はいっ!?」




背後から突然呼ばれた名前に驚くあまり、やけに焦った声で反応してしまった。



しかも伸一のことを考えていて上の空だったから、余計に大袈裟に驚いてしまった。



周りから見ると今のあたしは、かなりおかしな反応だったかもしれない。



声も少し裏返っちゃったし、恥ずかしい……。



でもその恥ずかしさも、呼ばれた方に振り向いたらすぐに吹き飛んだ。