光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「……はぁ」




諦めの気持ちから、ついついため息が声になって出る。



おまけに明日美と流歌がトイレに行っていて、今は一人ぼっち。

こういう休み時間ほどつまらないものはない。



仕方なく席に座ったまま、教室の黒板の方に目を向ける。



そしてもう一度、ため息をついたとき。


男子の輪の隙間から見えた伸一と、見事に目が合ってしまった。



えっ……。



伸一と目が合ったのはほんの一瞬の出来事。


だけどみんなに囲まれて不機嫌顔だった伸一が、あたしと目が合ったときだけ穏やかに笑ったのが見えた。



何なの、今の……。



突然の出来事に鼓動が早まる。


でも伸一は再び顔をしかめてみんなの質問に答えているから、またもや真意が分からない。



だけど笑ったように見えたのは間違いなんかじゃなくて、その表情にあたしがドキドキしているのも確かだった。



……ずるいよ、伸一。


こんなの、あり得もしないこと期待しちゃうじゃん。



あの二人はまだ別れたばかりで不謹慎かもしれないけど、思わずそんなことを思ってしまった。