光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「……真藤君、本気なの?」




この握り締めた手を離したら、あたし達はどうなるのだろう。



一緒に勉強したり下校したりする友達ではなくなって、ただのクラスメートに戻るのかな。



言葉を交わすことさえあまりない関係になるの…?




「あぁ、本気だよ」




握手している手に力を込められた。


真藤君の答えは最初から分かってたけど、改めてそう言われると胸が詰まる。



だからこそあたしは、ちゃんと向き合わなくちゃいけない。

どこまでも真っ直ぐな意思を持っている真藤君と。




「……分かった。ちゃんとお別れしよう」




別に友達をやめる必要なんてないのかもしれない。



だけどそうすることであたしも真藤君も前に進めるのだとしたら、あたしからこの手を離さなくちゃいけないんだ。



荷物を置いていくのは、それが邪魔で必要なくなったからじゃない。



自分が成長したから、もうその荷物に頼らなくても大丈夫になったっていう証なんだ。




瞼を閉じて、ぎゅっと手に力を込める。


そうすると、切ないほどに真藤君の優しさを思い出した。