「……それってつまり、あの二人が別れたのはあたしのせいってことだよね?」
拭いきれない罪悪感が心を襲ってくる。
でも真藤君は麻木のせいじゃない、と言った。
「確かにきっかけは、麻木だったかもしれない。だけど別れると決めたのはあいつらの意思だ。麻木は悪くない」
「だけど、別れを切り出したのが小春ちゃんだったとしたら?真藤君は佐藤君が小春ちゃんをフッたって言うけど、そうじゃないかもしれない。
昨日のことを知って小春ちゃんが別れようって決めたのなら、明らかにあたしのせいだよ……」
「いや、別れを切り出したのは伸一の方だと思うぜ?」
「えっ……?」
真藤君のやけに自信ありな一言に言葉が詰まる。
確信を得た表情で、真藤君は言った。
「戸沢に別れを切り出したのは、伸一の方だよ。俺には分かる」
「何、それ……。真藤君の予想なの?」
「予想だけど、確信はある。俺はあいつと友達だし、それぐらい分かるよ。
それに言ったことあるだろ?俺、人間観察してるから感情に敏感だって」
「そうは言うけど……」
真藤君の言葉は半信半疑で、いまいち受け止めにくい。
それに例え真藤君の読みが正しかったとしても、それはそれで謎が残る。



