光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「麻木さ、言ってたよな?
夢を叶えるためには、そこに辿り着くまでに持っていく荷物を軽くしなくちゃいけないって」


「……うん」


「だけどそれって、何でもかんでも置いていけばいいってもんじゃないだろう?
必要ないものは切り捨てればいい。でも、本当に必要なものは、たとえ邪魔になるくらい重くても持っていかなくちゃいけない。持っていくべきなんだ」




向かい合って話す真藤君の声色が、小さな光を宿していく。



必要なものと、必要でないもの。

あたしにとって、それは何?



真藤君はため息をついて一息をつくと、真っ直ぐあたしの目を見て続けた。




「麻木はさ、もっと欲張って良いんだよ。本当に欲しいものには、苦しむぐらい手を伸ばせばいい。
そして本当に要らないものはきっぱり切り捨てろ。曖昧な気持ちで繋ぎ止める方が余計な荷物になる。
自分の気持ちに、素直になって良いんだ」


「……真藤君?」




何が言いたいの?


頭の中でうるさくサイレンが鳴る。

警告音ではなくて、合図のアラームがけたたましく音を立てていた。