光を背負う、僕ら。―第2楽章―




でも表情が泣きそうに見えるのは、きっと思い違いではないと思う。



……そうだよね。


好きな子が別の男の子と抱き合っていたと知ったら、良い気分なんてしないよね。



真藤君が感じている切なさや苦しみを、小春ちゃんも感じていたのかな……。



そもそもあたしと真藤君は、付き合ってはいないけれど。

それでも背負う痛みは、きっと同じ。



あたしは、人を傷付ける恋をしているのかもしれない。




「……違うの。抱き合ってたんじゃない。伸一に……、一方的に抱き締められたの」




それでもこんな残酷な事実を話してしまうあたしは、最低なのかもしれない。



真藤君に好きになってもらえるような人間じゃないよ。




……だけど、話しておきたかった。


真藤君にはちゃんと、事実を。



そして真藤君ならあたしが見つけられない答えに、導き出してくれるかもしれない。



そんな理由にかこつけて、あたしは昨日のことを真藤君に話した。

ちゃんとすべて、事実を。