「大丈夫か!?怪我してねぇか!?」
「だ、大丈夫…」
「そうか、良かった…」
あたしの返答に、真藤君が安堵した表情を見せる。
それから、キッと3人を睨み付けた。
「……お前ら、こんなことしてただで済むと思ってんのか?」
真藤君は、静かに怒っていた。
表面には現れていない怒りが、逆に迫力を増しているみたいだ。
3人もさすがにその勢いに一瞬身を引いていたけど、すぐに睨みを返してきた。
「はぁ!?何庇ってんの?悪いのは佐奈ちゃんの方だし!」
「そうよ!佐奈ちゃんが佐藤君に近付いたせいで、小春達が別れちゃったんだからね!?」
「つうか真藤君だって、その子に良いように遊ばれてるんじゃないの?」
3人の言葉が、チクチクと突き刺さってくる。
冷静な表情のままそれを聞いていた真藤君が、静かに口を開いた。
「麻木はそんなことするやつじゃねぇよ。俺だって遊ばれてなんかない。……言い寄ってるのは俺の方だ」
「し、真藤君!」
突然のカミングアウト。
まさかここで、真藤君がそんな大事なことを言ってしまうとは思ってなかったから、驚いて彼の腕を掴む。
でも真藤君は「大丈夫だ」と微笑んだ。



