光を背負う、僕ら。―第2楽章―




全身に流れる血が騒ぎ出す。

暴れる心臓が、うるさい。




「あんたのせいよっ!」




岡田さんが悔しさと怒りで顔を歪めながら、固まっているあたしの肩をどんっと押してきた。



その勢いに負けて、身体が後方によろめく。



だけど背後にあった校舎の壁に背中がぶつかって、転ぶことはなかった。




「……っ…」


「小春に謝ってよ!
あんたのせいであの二人……別れちゃったんだからね!?」




岡田さんの興奮した声が、辺りに反響した。



その響きに、思考が一瞬だけ停止してしまう。



……えっ?

どういうこと?



小春ちゃんと伸一が、別れたの……?



思ってもみなかったことを告げられて、頭が上手く働かない。



頭が完全にパニックを起こしかけたとき、予想外な声がこの場の空気を揺らした。




「お前ら、何やってんだ!?」




岡田さんよりも大きな怒鳴り声で、4人の肩がびくっと震える。



声の主の姿を確認して、あたしは余計に訳が分からなくなりそうだった。




「真藤君……?」




険しい表情をした真藤君が、慌てた様子であたしのもとへ駆けつけてきた。



そして壁に背中をつけたままのあたしの身体を心配そうに支えながら、顔を覗き込んでくる。