喜んではしゃいでいるところを見られていたかと思うと、ちょっと恥ずかしくなった。
あのときあたし、浮かれて変な顔してなかったかな……?
悶々とそう考えていると、伸一にじっと横顔を見られていることに気付いた。
自然と、目線を合わせる。
伸一の瞳にはあたしが映り込み、あたしの瞳には伸一が映り込んでいる。
わずかの間のその瞬間が、ずっと続いて欲しいと思った。
「……許してもらえて良かったじゃん!
麻木、ずっと頑張ってたもんな。これで堂々と夢に向かって頑張れるな!」
目線はまだ、あたしを捕らえたまま。
伸一は歯を見せて笑いながら、そう言ってくれた。
おかげでついさっきまで頭を支配していた恥ずかしさなんて、簡単に吹き飛んでしまう。
むしろ過去の自分に感謝したい気持ちさえある。
熱いものが零れ落ちそうになってきて、ぎゅっと目を瞑り、力強く一度だけ頷いた。
「……っ、ありがとうっ」
絞り出した声は、嬉し泣きをしていた。



