光を背負う、僕ら。―第2楽章―




話さないかと持ち出したのは、伸一のほうだ。



だけど伸一はペットボトルのキャップを締めても、前を向いて黙ったまま。



一体、何の話があるんだろう……。


考えてみたって、何も思い付かない。



二人で過ごす放課後の時間も、もう終わってしまった。



あたしが告白したことで、二人の関係は完全に接点を無くしたと言える。



それなのに、もう、話すことなんて……。




「……メモ、見てくれた?」


「…え?」




沈黙だったところに急に言われて、一瞬何の話なのか分からなかった。



横を向くと、不安そうにしている伸一と目が合う。



それでふと、あの日のことかと思い出した。




伸一に告白した次の日。


真藤君と掃除用具のロッカーに隠れたっけ。
伸一に合わせる顔がなくて。



……そうだ、そして、伸一と小春ちゃんがキスしてた。



自分の目で見たわけじゃないけれど、事実は紛れもなく本物。




身体の内側からあらゆる感情が飛び出してきそうになり、缶を握る手に力が入った。