光を背負う、僕ら。―第2楽章―




あれぐらいの年齢のときは良かったなー。



あたしはすでに伸一への気持ちを自覚していたけれど、今より素直に『好き』という感情を抱いていた。



今はもう、その感情を抱いているだけで苦しい。



つらい思いをするだけの気持ちなんて、さっさと忘れてしまいたい。



自分を好いてくれている真藤君のことを好きになった方が、ラクに決まってる。



だけど、あたしは……。




エコバッグの取っ手を握る手に、ぎゅっと力がこもる。



そのときちょうどあたしは公園の出入口の前にいて、俯いていると、緩やかなスピードでコロコロとサッカーボールが転がってきた。



それはあたしの足に軽くぶつかると、完全に威力をなくして停止する。



突然のことに驚いてボールを見たまま固まっていると、風に乗って声が聞こえてきた。




「すみません!それ、俺のボールです!」




……ドクンッ。



声を聞いた瞬間、頭よりも真っ先に心臓が変な動きをして反応した。


ゆっくりと、顔を上げる。



まさか、そんな……。