光を背負う、僕ら。―第2楽章―




……まだ、完全に忘れられるわけがなかったんだ。



今は真藤君の存在が伸一の影を消してくれているだけで、気を抜けば簡単に影が実体化する。



あたしの中に住み着いた伸一の存在は、それぐらい大きいのだから……。




唇を噛み締めて、ゆっくりと瞼を上げる。



するとふと聞こえてきた子供の笑い声が、やけに耳についた。



きっと、30メートルほど先にある公園から聞こえてくるのだろう。



それに吸い寄せられるように足を進めた。




道路沿いにある少し大きな公園。


安全を考慮して出入口以外が白いフェンスで囲まれているその公園は、この辺に住む子供たちの溜まり場だ。



家からも小学校からも近いから、あたしも小学生のときはよく遊びに来てたっけ。



今は前を通過するぐらいで、立ち寄ることはほとんどないけど。



フェンス越しに見える小学生たちの笑顔が思い出を蘇らせて、懐かしさが込み上げてくる。



男女関係なく一緒に遊んでいる小さな子供が、なんだか羨ましかった。