光を背負う、僕ら。―第2楽章―




いくつか音符を並べてみるものの、いまいちどれも納得がいくものにならない。



書いては消して。
消しては書いて。

家で考えても学校で考えても、それの繰り返し。



仕舞いには浮かんだメロディーが頭の中で騒ぎだしてしまい、一気に集中力がなくなってしまった。



シャーペンを置いてため息をつくと、真藤君が顔を上げた。




「……麻木、すげー顔してる」


「自分でも分かってるよ……」




彼がそう言うぐらいなのだから、よほどひどい顔をしていたのだろう。



結果が出ない焦りと苛立ち、そして迫る期限への不安で、あたしは完全に気が滅入っていた。



もう飽きるほど何回も目にした五線譜を見ていると、目がチカチカするほどだ。



眉間を押さえる。

真藤君がちょっと苦笑した。




「疲れてるんだろ?ちょっとは休めよ」




真藤君が言うように、確かに疲れているかもしれない。



でもそれは全て、今までの遅れを取り戻すため。

今はまだ、疲れたことを理由にして弱音なんて吐けない。



そもそもそう言う真藤君の手だって、止まっていない。