光を背負う、僕ら。―第2楽章―




あたしはお弁当箱のおかずを箸で摘まんだまま、ちょっと俯く。




「……やっぱり周りの人には、付き合ってるみたいに見えるのかな」




事情を知っている明日美でさえ、そう思うのだ。



付き合ってるなんて噂がたってしまったのも、しょうがないような気さえした。



今だってときどき、クラスメートの視線を感じる。



同じクラスでも、真藤君は何も気にせずに昼食を食べているけれど……。



真藤君の姿を覗き見ていると、流歌が優しく微笑んだ。




「きっとみんな、興味本位で二人が付き合ってると思ってるだけだよ。
佐奈は真藤君と“友達”なんでしょう?その気がないなら、噂なんて気にしなくてもいいんじゃない?」


「それは、そうなんだけね…」


「何か気になることでもあるの?」




心配そうに流歌があたしを見つめる。



気遣ってくれているのは分かっているんだけど、何も言えなかった。



確かに、気になることはある。


ただそれを、あたしに言う資格があるだろうか。



だって、あたしはもう……。