光を背負う、僕ら。―第2楽章―




恐る恐る、真藤君に目を向ける。



眉を下げて自嘲気味に笑顔を作る真藤君を見ると、今度は心臓が痛くなった。




「……ごめんなさい。そういう意味で言ったわけじゃなくて……」




何か言わなくちゃって思うのに、上手く言葉が繋がらない。



むしろ何かを言おうとすればするほど真藤君を傷付けてしまいそうで、罪悪感ばかりが募っていく。



そんなあたしを見兼ねて、真藤君は口を開いた。

悲しい顔ではなく、真剣な瞳であたしを見ながら。




「誤魔化さなくてもいい。……決まったんだろ?告白の返事。ちゃんと聞かせてよ、麻木の口からさ」




……覚悟を決めたような、揺るがない瞳だった。



その意思の強さに今からあたしが告げる言葉は憐れすぎて、どうしようもなく泣きたくなる。



……だけど、言わなくちゃ。



深呼吸をして息を静かに整える。


そしてちゃんと彼の心に伝わるように、ゆっくりと言葉を紡いだ。