光を背負う、僕ら。―第2楽章―




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「――そう。お母さんに受験のこと、許してもらえたのね」


「はい!」




次の日の放課後。

職員室には喜びの声が控えめに響いた。



昨日の午後に学園長が来て特待生の話をされたこと、お母さんに東條学園への受験と夢を認めてもらったこと。

その二つの話を鈴木先生に話したら、子供みたいに感情を表情に表して喜んでくれたんだ。




「ずっと許してもらいたくて頑張ってたんだものね…。佐奈ちゃん、本当に良かった!」


「ありがとうございます!
…あたし、先生には本当に感謝しているんです。学校のピアノを貸してくれることにも、協力して下さって…」


「そんなの全然構わないわ。
生徒にとって一番良い道を選ばせてあげるのが、私達教師の仕事だもの」


「先生…。本当にありがとうございます!」




穏やかに笑ってくれる先生に、あたしは満面の笑顔を返した。



鈴木先生には、本当に感謝してる。言葉では表せられないぐらい。



…思えば、最初から先生はあたしの夢を手伝ってくれていた。



初めて学校で弾いたピアノを聞かれてしまったあの日から、あたしをここまで導いてきてくれたんだ。