光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「今日ここに来たのは……佐奈さんに、特待生の話をしたかったからなんだ」


「特待生、ですか…」




お母さんと顔を見合わせてから、パンフレットを受け取る。



お母さんもこの話は聞いていなかったらしく、不思議そうにパンフレットを覗き込んだ。



パラパラとページをめくると、特待生のことについてこと細かく記載されていた。



あまりの説明の多さに目が回りそうになる。




「詳しいことはそこに書いてあるのだが…。
簡単に言うと入試に好成績で合格した場合、その制度を利用出来るんだ。また君の場合、今現在の才能を見込んでスカウトという条件でも、その制度を利用出来る。
どうだい?良ければ特待生として、入試に望んでみないか?」




学園長が簡単に説明してくれたけど、いまいちそれは頭に入ってこない。



特待生?


ついこの間までピアノの練習もしていなかったあたしが、そんな制度を受けてもいいの…?



持ち出された話は現実味が持てなくて、どう返事を返せばいいのかも分からない。




……第一あたし、東條学園を受験してもいいの?