光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「おまえ、なんでそんな…」




真藤君は分からないと言うように眉を下げてあたしを見る。



握ったメモ用紙をもう一度だけ見つめて、胸の前で持った。




「…分かったから、それでいいの」


「…は?何を分かったんだ?」


「告白した意味だよ。佐藤君に告白した意味を見つけられた…。それが分かったから、あたしはもう十分なの」




ずっと分からなかった。

伸一に告白したことに、どんな意味があったのか…。


それもあって、ずっと苦しんでいたの。



告白したことであたしは何かを得るどころか、むしろ失ってばかりだった。



伸一への恋心はあたしの中で行き場をなくして。


残ったのは美化されていくわずかな思い出と、あっけなく失恋して傷痕が残った心だけ。



思い出も傷痕も、しっかりとあたしに刻み込まれて消えそうにない。



だから何度あの瞬間を思い出しても、後悔しか浮かばなかったんだ。


告白したって良い意味など見つけられずにいたから。




……でも、伸一のメモが告白した意味を教えてくれた。



伸一が“幸せ”って思ってくれたなら、昨日披露した曲もあたしの想いも救われる。



こうやってちゃんと伸一の気持ちも知ることが出来て、告白は無駄ではなかったって思えたんだ。



だからあたしは十分なの。