光を背負う、僕ら。―第2楽章―




メモ用紙を両手でぎゅっと握って真藤君に向き合った。




「…ははっ。隠れてるのバレなくて良かったね」


「……」


「まさか小春ちゃんまで部屋に来ちゃうなんて……。隠れておいて正解だったね」




あえてメモの内容については触れずに、返事は一つも返ってこないのにペラペラと喋った。



だけどそんな気持ちを紛らわす行為も虚しく真藤君に止められる。




「…やめろ、そんな強がり」


「…っ」




真藤君の表情はあたしを憐れんでいるのか、切なげに歪んでいる。



そんな真藤君の瞳に映る自分の姿は、確かに強がっているようにしか見えなかった。



悔しくて唇を噛み締めると、少しだけ血の味がした。




「…何でそんなに強がる?」


「強がってないよ」


「強がってるじゃねぇか。
あんな二人の姿を見て、普通平気なわけねーだろ。しかもこんな中途半端な優しさでメモまで残されたのに」


「……あたし、見てないもん。だって、真藤君が目隠ししてくれたでしょう?
それにこのメモだって、あたしにはこれだけで十分だよ」




苦し紛れに笑顔でそう言うと、真藤君は拍子抜けしたように驚いていた。