光を背負う、僕ら。―第2楽章―




メモ用紙には真っ直ぐな字でこう書かれていた。




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俺は麻木に告白されたとき、嬉しかったよ。

俺のことを好きでいてくれたんだって分かったとき、麻木の好きな人になれて幸せだって感じた。

麻木みたいな優しい人に想ってもらえるなんて、本当に嬉しくて幸せだって思えたんだ。


だから、ありがとう。


           伸一

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内容の意味が分かると、残酷で温かい言葉に胸が詰まりそうだった。


文字が次第に滲んで見える。




……伸一はあのときの問いかけに、ちゃんと答えてくれたんだね。




――『きっと、麻木の好きな人は幸せだな!
こんな風に想ってもらえるんだからな』


――『佐藤君は“幸せ”って思ってくれる?』




あの瞬間の会話と伸一のメッセージが繋がる。



嬉しいような悲しいような、理由の分からない涙がポタポタと紙の上に落ちた。



ついさっきの出来事とメモの言葉が頭の中を支配して、乾いた笑いが零れる。