光を背負う、僕ら。―第2楽章―




……そこからはもう、何が起きていたのか分からない。



だって真藤君の手が、しっかりと両目を塞いでいたから。




……どれぐらい、そうしていたのだろう。



目を塞がれたまましばらく呆然としていると、二人の幸せそうな会話が聞こえていた気がする。

ただ意識がしっかりと働いていなくて、どんなことを話していたのか分からないけれど。



そしてまたしばらくすると部屋の扉が開き、足音が重なり合いながら遠くに消えていった。



二人分の気配がなくなった部屋はまた、静けさを取り戻す。




「……やっと行ったか」




その言葉と共に視界が自由になり、ロッカーのドアも真藤君によって開かれる。



外と中の気温にはだいぶ差が出来ていたらしく、開いたドアから流れ込んでくる空気はとても冷たく感じられた。



それは本来の気温を忘れて汗をかいた体を冷やすだけでなく、心にまでダメージを与えているみたいだ。



……心なんて、今にも凍ってしまいそう。