「…ねぇ、このあとどうするの?」
伸一に気付かれないように小声で真藤君に尋ねる。
だけどいくら待っても、なかなか返事が返ってこなかった。
あれ……聞こえなかったのかな?
さっきよりも少し大きな声でもう一度言おうとするけれど、それはいきなり何かで口元を塞がれたことにより出来なくなってしまった。
「…んぐっ!?」
「…まずい。もう一人誰かがここに向かってる」
だいぶ暗闇にも目が慣れてきて、見上げれば険しい顔をする真藤君と目が合った。
どうやらあたしの口元を塞いでいたのは真藤君の手だったらしく、驚いた表情をしているとばつが悪そうに手を放してくれた。
それでもあたしの表情から驚きは消えない。
真藤君の険しい表情と言葉が、あたしをそうさせていた。
もう一人誰かが、この部屋に来る。
その誰かとはこの部屋のことを知っている人物に限られてくるはずなのに、なぜかそうであるとは思えなかった。
嫌な予感がロッカー内部に充満していく。



