光を背負う、僕ら。―第2楽章―




何をするの……なんて、聞かなくてもこの状況から察してしまった。



掴まれたままの腕を再び引かれた。




「…この中に隠れるぞ」


「何で隠れ、る……きゃっ!」




疑問を聞くこともままならないまま、力ずくにロッカーの中に押し込まれた。


……なぜか真藤君と一緒に。


そしてすぐさまロッカーのドアを閉められる。



そのことで人が入るなんて無理だろうと思われる縦長のロッカーに、真藤君に抱き締められる形で隠れることになってしまった。



真っ暗で埃臭いロッカーの中に密着した状態でいることに、なかなか頭がついていかなかった。



な、何なのこの状況…。




「ちょ、ちょっと!どうして隠れなきゃいけないの!?」


「静かにしてろ。足音はすぐ近くまで来てるんだから。
…つうか隠れた理由なんて、おまえがあいつと顔合わす覚悟がねーからに決まってるだろ」


「それは…そうだけど…」




どうやら返事が出来ないあたしを見て、真藤君はそれをノーの答えだと受け取ったらしい。



それはある意味当たっているから文句など言えなかった。



真藤君の口から出てきた“あいつ”の存在がぎゅっと胸を締め付ける。