光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「……おまえ、あいつに会う覚悟あるか?」


「覚悟、なんて…」




「あるのか?」と、急かすようにもう一度言われる。



答えなくちゃいけないことは分かっているのに、思考と口だけが時間が止まってしまったみたいに動かなかった。


目だけが足元をうろつく。



伸一と会う覚悟。

それって昨日より前……想いを伝える前みたいに、顔を合わせるってことだよね?



今日一日姿を見ることさえ無理だったというのに、そんなこと出来るだろうか…。



まだ想いがくすぶっているというのに、平然と会うなんて…。




「…こっちに来い!」

「え…!?」




何も言えずに完全に銅像と化していると、痺れを切らしてチッと小さく舌打ちをされながら腕を引っ張られた。



そしてそのまま、部屋の一番奥にある掃除用具をしまうロッカーの前に連れていかれる。




「…なんとか入れるだろ」




ロッカーを開けて真藤君は何かを確認する。



倣って中を覗けば、使われているのか定かではない箒(ほうき)が二本ほど収まっていた。