光を背負う、僕ら。―第2楽章―




あの状況で告白したって良い返事が貰えないことぐらい、あたしだってちゃんと分かっていた。



誰かにあの告白の結果を予想してもらったとしても、きっとこの結果を想像していたと思う。




伸一に向ける一方通行の想い。
想い合う二人の想い。



そこから導き出される“模範解答”なんて、みんなが解けるぐらい簡単なものだった。



それでも、あたしは。

…あたしは、一縷の望みを抱いていたかった。



答えは他にもあるんじゃないかって、そう願わずにはいられなかった。



だけどあたしはあの人の口から教えられなくても、ちゃんと知ってしまった。



彼の優しさが“模範解答”をちゃんと示していたんだ。




……それなのに、どうしてだろう。


どうして、伸一への想いだけは消えないの?



苦しいのに。つらいのに。もうフラれたのに。涙が出るほど悲しいのに。



この“模範解答”だけは、誰も教えてくれなかった。



いっそすべてをなかったことにして嫌なことから解き放たれたいのに、膨らみきったままの想いがそれを邪魔する。



答えを知った上でも失くせない想いが今はあたしを苦しめて、無理に笑顔を作り出していた。



弱い自分を曝け出してしまわないように、必死で。