光を背負う、僕ら。―第2楽章―




泣くのを我慢することも、無理して平然とした様子でいることも、真藤君には何でも見抜かれてしまうなんて。


……本当に、真藤君はすごいな。



あたしは前髪を触る仕草をして、彼から見えないように顔を隠した。



たぶん今、泣きそうな顔してる…。



きっと隠したってそれもまたすぐに気付かれてしまうだろうけど、それでも瞼を閉じて涙が出ることだけは我慢した。



目を塞ぐと、絡みに絡みあった想いが一気に込み上げてきた。



絡まるのは簡単なくせに、解くのにはきっと何年もかかってしまう想い。



余計なことを考えないようにすればするほど、それは皮肉なほどにも心を支配していった。




どうして、伸一を好きになったのだろう。

どうして、もっと早くに諦めることが出来なかったのだろう。

どうして、伸一じゃなきゃいけなかったんだろう。

どうして、告白なんてしてしまったんだろう。


どうして……この想いは消えてくれない?




答えが分からない「どうして」という疑問ばかりが募る。



今までも、昨日も。

散々その答えを探そうとしてきたのに、それはあたしの中では見つけられない。



何度も何度も探すのに、見つからない。


だけどそれらが分からないから、無理して笑っていたわけじゃない。



ただ、認めたくなかった。
苦しくて、認めることが怖くて。

ずっとそれに気付かないフリをして、目を逸らしてきたの。



本当は分かっていたはずである「どうして」の先の、“模範解答”の結末を。