光を背負う、僕ら。―第2楽章―




「あっ…えっと、嫌な気持ちにさせたらごめんな?
なんとなくだけど、そんな気がしただけなんだ。すごく愛しそうに歌を歌う麻木の姿を見てたら……」


「……」


「ごめん!気を悪くしたか…?」




多分伸一はあたしの反応を見て、自分の予想が的中していることにも気付いているはず。



だけどその様子を見ている限り、歌が自分への想いだということには気付いていないみたい。



そのことにとりあえず安堵して、伸一の問いかけに首を左右に振って否定した。




「だっ…大丈夫だよ。佐藤君が言ってることは……正しいから」


「えっ……」




伸一が驚くのも無理はない。



さっきまで図星をつかれて戸惑っていたあたしが、あっさりと事実を認めだしたのだから。




……だけど、これでいいの。


あたしはこの瞬間に決めていた。



無駄に焦って根本的な気持ちに気付かれないためにも、ここはバレてしまったことを堂々と認めよう。



そうすることで、何とかこの場を乗りきろうって。



それが吉と出るか凶と出るかは、あたしの運命しだいだけど……。