しばらくすると、松山さんは俺を見る。 「………何?」 「野村、あんまり笑わないよね」 え、そんなこと言われましても…。 「……お弁当、屋上で食べない?」 俺からの、精一杯のお誘いです。 「…もちろんっ!」 嬉しそうな顔で笑うから、俺も嬉しくなる。 こんな時間が続けばいいのに。 俺は素直にそう思った。