空を見ていた。 今日の空は、雲が綺麗だった。 絵で描いたような、くっきりとした雲。 その雲が少しだけ松山さんに見えた。 「野村?」 隣にいる原和田が俺の顔を覗き込む。 「うわっ!?」 びっくりして立ってしまった。 危ない…フェンスから落ちるとこだった。 いつも通り、休み時間のことだった。