そんな彼の話しを、 私は夢中になって聞いていた。 すると外からバリバリという音が聞こえてきた。 彼は急に立ち上がって ロ「迎えが来たみたいだ。あんたも来るか…?」と私に言った。 私は戸惑った顔をしてしまった。 本当にここから出ていいのか。 マリアや他のメイドや執事に心配かけてしまう。 両親に見つかったら、地下廊に入れられてしまうかもしれない。 ロ「まぁやっぱ無理だよな。あんたお嬢様だし。」と言って彼はバルコニーに 向かって歩いて行ってしまう。 待って…、まだ行かないで。