―ある年の冬



「めいちゃーん!!
あそぼぉー?」


めいちゃん、芽依の家の前にいるのは一人の少年。

年は5、6才くらいだ。



「ゆうきくん!?」



少女はびっくりしながら、少年の名前を呼ぶ。

少女も少年と同じくらいの年齢だと思う。



「うんっ!!
一緒に公園いこーっ?」


「わぁい♪
いくぅーっ!!」



少女は嬉しそうに言うと、少年に向かって手を差し出した。



「…じゃあ、いこっか♪」



少年は一瞬驚いたような顔したが、すぐに照れているような、嬉しいような顔して、その手を握って歩きだした。



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